調剤薬局の適切な「身だしなみ」は?見た目は信頼の第一歩
この記事では、調剤薬局における「身だしなみ」「髪型」「通勤の恰好」について、現場視点から詳しく解説します。「信頼される薬剤師」に必要な外見マナーをまとめました。
1. 見た目は信頼の第一歩 ― メラビアンの法則から考える
心理学者アルバート・メラビアンによる「メラビアンの法則」によれば、第一印象を構成する要素は以下の通りです:
- 視覚情報(見た目・表情・身だしなみ)…55%
- 聴覚情報(声のトーン・話し方)…38%
- 言語情報(話す内容)…7%
2. 髪型で差がつく“プロらしさ”
清潔で安全な髪型は、患者さんの信頼と調剤業務の精度に直結します。
- 清潔感:寝ぐせや乱れ、フケなどは不衛生な印象を与えます。
- 安全性:視界確保のため、前髪が目にかからないよう整える。
- 自然な髪色:明るすぎないナチュラルブラウン程度が推奨されます。
3. 白衣の下にも“気遣い”を
白衣があるからといって油断は禁物。インナーの選び方ひとつで印象が大きく変わります。
- 無地・淡色が基本。派手なロゴや柄はNG。
- 襟元・袖元の露出は控えめに。
- 冬場はフィット感のあるカーディガンで防寒を。
4. 通勤時も“薬局の顔”
通勤中も患者さんや地域住民に「見られている」ことを意識しましょう。
避けたい服装:
- パジャマ・部屋着風スタイル
- サンダル、クロックス
- 過度に露出の多い服装
おすすめスタイル:
- 男性:襟付きシャツ+スラックス
- 女性:シンプルなトップス+ひざ丈スカートまたはパンツ
5. ネイルは“長さ”と“清潔感”が命

見落とされがちですが、ネイルの長さは調剤業務に大きく影響します。
- 長すぎる爪は衛生面・業務効率ともにNG。 薬のシートに穴をあけてしまうことも。
- 色はクリアやベージュ系で控えめに。
- 装飾ネイルやジェルネイルは避ける。
基本のルール:指先から爪が出ない程度が理想です。爪の清潔感は“安心感”に直結します。
6. アクセサリー・香りにも気配りを
- アクセサリー:結婚指輪以外は極力つけない。
- 香り:香水・柔軟剤・ヘアスプレーの匂いは控えめに。
7. 新人指導は“感覚”ではなく“目的”を伝える

若手スタッフへの指導では、感覚や常識ではなく、「なぜその身だしなみが必要か」という“理由”を伝えることが大切です。
たとえば:
- ✕「派手すぎない?」
- ○「患者さんが安心するよう、自然な髪色にしてほしいな」
まとめ
調剤薬局における「見た目」は、医療行為そのものではありませんが、医療の“入口”に立つものです。メラビアンの法則にあるように、身だしなみは言葉以上に信頼感を左右します。 爪、髪、服装、香り……細部まで気を配ることが、患者さんからの信頼を生み、結果的に薬局全体の評価を高めることにつながります。 「見た目も医療の一部」。今日から意識を少し変えてみませんか?
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