【多職種連携のヒント】認知症の人と家族の会に参加してみた!

認知症

【多職種連携のヒント】認知症の人と家族の会に参加してみた!

この記事は、以下のような方に向けて書きました。

  • 認知症のご家族を介護している方で、「認知症の人と家族の会」に興味がある方
  • 薬剤師・看護師・介護職など、認知症ケアに関わる専門職の方

この記事を読むと分かること

  • 「認知症の人と家族の会」に参加する方法
  • どんな人たちが参加しているのか
  • 会の活動内容や雰囲気

初めて「認知症の人と家族の会」に参加してみました

先日、私自身が初めて「認知症の人と家族の会」に参加してきました。

家族が認知症と診断されたとき、あるいは自分自身がそうであった場合、不安や戸惑いは計り知れません。介護する立場では「どう接すればいいのか」「この先どうなるのか」と悩みは尽きず、本人にとっても「できないことが増える不安」や「人と関わるのが怖くなる」といった想いが押し寄せてくるものです。

「認知症の人と家族の会」は、そうした不安や悩みを安心して語り合える場。ここでは、誰もが当事者であり、仲間です。

「認知症の人と家族の会」に参加するには?

参加の方法はとてもシンプルです。

参加方法

  • 地域包括支援センターに相談する
    市役所や介護施設に併設されている地域包括支援センターで紹介してもらえます。
  • 公式サイトから検索・問い合わせ
    「認知症の人と家族の会」の公式HPでは、各都道府県の支部情報が掲載されています。「認知症 家族会 +(地域名)」で検索してみてください。

どんな人が参加しているの?

「家族会」と聞くと家族だけの集まりのように思われるかもしれませんが、実際にはさまざまな職種の方が参加しています。

主な参加者

  • 認知症のご本人
  • 介護をしているご家族
  • 家族会の運営スタッフ(代表・世話人)
  • 医師・看護師・薬剤師・作業療法士・言語聴覚士・保健師・精神保健福祉士・社会福祉士・ケアマネジャー・ヘルパー など

私が参加した日は、総勢約20名。認知症の方が3~4人、ご家族が4人、専門職が12名ほど。そのうち薬剤師が4名、看護師が4名、運営の方が4名と、多職種の交流が見られました。

実際にどんなことをしているの?

「家族会」では、月1回ほどのペースで1〜2時間の集まり(つどい)が開催されます。

主な内容

1. メインイベント(講演やワークショップ)

  • 認知症と薬の話(薬剤師による講義)
  • 口腔ケアと健康
  • 笑いヨガ
  • 入院・介護制度の話
  • 癒しの音楽会
  • 詐欺や悪質商法への対策講座 など

私が参加した日は「認知症と高齢者の薬」をテーマにした薬剤師による講義でした。

2. グループトーク(意見交換)

講演のあとやイベント後半では、認知症のご本人・ご家族・専門職が同じテーブルを囲んで、気軽に語り合う時間があります。話が活発になるように、運営スタッフが適度に進行してくれるので、初参加の方も安心して参加できます。

さいごに ― 支え合える場所が、ここにある

認知症に関する情報はネットでも得られますが、「誰かと直接話すこと」でしか救われない気持ちもあります。「認知症の人と家族の会」は、そんな心の支えを得られる大切な場所です。

地域包括支援センターは、認知症に関するあらゆる相談の窓口です。薬局と連携している場合もあり、薬剤師から家族会を紹介されることもあります。

不安なときは、一人で抱え込まずに、ぜひ一度、足を運んでみてください。きっと、次の一歩が見えてくるはずです。

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